ここでは「いきなりエイズ」と呼ばれるエイズ発症についてお話します。
「いきなりエイズ」とは、HIVに感染した人が気づかないままエイズを発症することを言います。
正式な医学用語ではありませんが、最近では広く一般にも認知される言葉になってきました。
なぜなら、日本においてはこの「いきなりエイズ」の割合がとても多いからです。
ここでは「いきなりエイズ」がどのくらいの割合で報告されているか、またどんな問題があるのか、詳しく説明したいと思います。
もしもあなたが、多少なりともHIV感染の不安を抱えているならぜひ最後までこの記事をお読みください。
そして一刻も早くHIV検査を受けることをお勧め致します。
では以下本文にて。
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1.いきなりエイズは治療が困難
繰り返しになりますが、HIVに感染した人が自分の感染に気が付かず、何も治療を受けないままエイズを発症し、その時点で初めてHIVに感染していたことを知る状態を、「いきなりエイズ」と呼びます。
文字通りの意味なのですが、あなたはどうか「いきなりエイズ」にならないよう、ご注意ください。
何故なら、今の抗HIV医療ではHIVに感染しても「いきなりエイズ」発症前に治療を開始すれば、エイズの発症を抑えることができるからです。
あなたの命を救う可能性が断然高くなるからです。
逆に「いきなりエイズ」を発症してからの治療は困難な場合があります。
「いきなりエイズ」の問題点について、具体的なデータがあります。
「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)という本の 中に、国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センターの 2007年のデータが紹介されています。
それによれば、HIVに感染してもエイズ発症前に治療を開始した人は120週(2.3年)後の生存確率が99%なのに対して、エイ ズを発症してから治療に入った人は120週後の生存確率が80%まで下がるそうです。(生存確率はエイズ関連以外も含む全死亡による)
あるいは死に至らないまでも後遺症が残ってしまうこともあります。
このように、「いきなりエイズ」を発症する前に抗HIV治療を開始した方が助かる確率が断然高いのです。
HIV感染前と同じように学校に通ったり、仕事を続けることも可能です。
だからもしもあなたにHIV感染の不安があれば、1日でも早くHIV検査を受けて欲しいと思います。
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2.いきなりエイズはこんなに多い
では、「いきなりエイズ」の割合を2016年の実績で見てみましょう。
2016年に報告されたHIV感染者は1,440人(エイズ患者含む)でした。
このうち、すでにエイズを発症していた人は437人です。すなわち、「いきなりエイズ」の割合は30.3%に達しています。
特に50歳以上における「いきなりエイズ」の割合は高く、何と約50%でした。つまり、HIV感染が報告された2人に1人はすでにエイズを発症していたことになります。
下図をご覧ください。
2016年までの過去16年間の推移をグラフで示したものです。厚生労働省エイズ動向委員会のデータを元に私がグラフ化したものです。
(図1)いきなりエイズの割合
いきなりエイズの割合は、次の計算式で求めます。
いきなりエイズの割合=((新規エイズ患者)÷(新規HIV感染者+新規エイズ患者))×100%
ここで言う新規HIV感染者と新規エイズ患者は統計上重複しないようにカウントされます。
例えば、2012年に新規HIV感染者として報告された人が2013年にエイズを発症しても、新規エイズ患者としては報告されません。
その場合は新規HIV感染者の病変報告となります。
すなわち、動向調査上の新規エイズ患者と言うのは、HIV感染に気付かないままエイズを発症した場合であり、「いきなりエイズ」を指します。
この「いきなりエイズ」の割合は、過去16年では2000年がもっとも多く、実に41.6%にも達していました。
その後一時期は30%を割り込みましたが、近年では再び30%オーバーで推移しています。これが日本の「いきなりエイズ」の実態です。
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3.いきなりエイズは防げます
あなたが「いきなりエイズ」を防ぐにはHIV検査を受けることしかありません。
HIV感染の自覚症状はほとんどないのですから、自分では分からないのです。
HIVの感染初期に頭痛、発熱、下痢、発疹などの症状が出ることもありますが、それもただの風邪や体調不良と見分けがつかず、症状からHIV感染を判断することは出来ません。
また、最近の研究では、エイズの潜伏期間が短くなっていると言う報告もあります。
これは、エイズ自身が変異を起こして人間の免疫攻撃から逃げるようになったため、今までよりも体内での増殖スピードが速くなったことが原因とされています。
これによって、「いきなりエイズ」の危険性が更に大きくなっています。
繰り返しになりますが、もしもあなたがHIVに感染しているのではないかと不安に思うなら、「いきなりエイズ」にならないようぜひとも早期にHIV検査を受けて下さい。
あるいは自覚症状がなくても、感染の可能性に思い当たる過去があれば、やはりHIV検査をお勧めします。
仮にあなたがHIVに感染していたとしても、早期にHIV検査を受けて感染が分かれば抗HIV治療によって、エイズ発症を抑えることが可能です
。今まで通りに学校に通ったり、仕事を続けることが出来ます。
いきなりエイズを発症してから治療に入るよりもずっと治療効果が期待出来ます。
もっとも、こんなことを書いている私自身、HIV検査を受けるまでに3ヶ月もかかりました。
検査結果が怖くて、どうしてもHIV検査を受ける勇気が出なかったのです。
しかしHIV感染の疑いのある私にとって、最悪の結果はHIV検査で陽性と出ることではありません。
HIV検査を受けずにいきなりエイズを発症することです。
それは私の命に直接かかわる選択問題でした。
何としても助かりたい、死にたくないと思った私は勇気を振り絞ってHIV検査を受けたのです。
かつてHIV感染は致死的疾患でした。
一度感染すれば不治の病であり、感染後の平均余命はわずかに7年でした。
しかし、現在の抗HIV医療では感染後の平均余命は40年と言われています。(25歳感染の場合)
しかも今後は更に余命は延びていくだろうと言われています。
従って、HIV検査はまさに救命的検査と言えます。
あなたがHIVに感染していた場合には、あなたの命を救う検査となります。
どうかあなたも「いきなりエイズ」を発症することのないよう、HIV検査を受けてください。
また、あなたがどうしても保健所に行く都合がつかなかったり、保健所のスタッフと顔を合わせるのが嫌な場合には、HIV検査キットを使うことも出来ます。
私も検査キットを使いました。自宅で誰にも知られることなく、自分だけの秘密でHIV検査が可能です。
あなたにとって一番大事なことは、不安があれば早期に検査を受けることであり、検査キットでも保健所と同じような信頼性があります。
検査キットを利用する人は年々増えており、2015年には8万5000個も利用されています。
ご参考までに私が使ったHIV検査キットをご紹介しておきます。
今から検査を受けてみようと思う人はぜひ一度のぞいて見て下さい。
自宅でたったの10分あれば使うことが出来ます。(開梱・梱包時間は別途)
HIV検査の先送りは「いきなりエイズ」のリスクが増すだけです。
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