2013第2四半期(4月~6月)のエイズ動向が、厚生労働省エイズ動向委員会より発表されました。(8月30日付け)

その概要を速報であなたにお届け致します。最新のエイズ動向としてご覧下さい。

今回新規に報告されたのは、2013年4月1日から2013年6月30日までのエイズ動向実績です。従って2013年の第2四半期(4月~6月)にあたります。

情報源はこちらです⇒『エイズ動向委員会報告』

今回の発表ではHIV感染者とエイズ患者の合計が440件となり、四半期ベースでは過去最多となりました。

今回の報告でエイズ動向委員会岩本委員長コメントは、

1.新規HIV感染者は過去2位、新規エイズ患者は過去最多、合計件数も過去最多であった。

2.新規エイズ患者の年齢が上昇傾向にある。

3.保健所におけるHIV検査は横ばい、相談件数は減少傾向にある。

4.HIV感染の早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染防止に結びつく。HIV抗体検査・相談の機会を積極的に利用して欲しい。

以上の4点でした。

では、以下エイズ動向委員会から発表されたデータを私が独自に作成したグラフや表を交えてご紹介したいと思います。

今回のデータをあなたのHIV感染予防や早期HIV検査にお役立て頂ければと思います。

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・・1.2013年第2四半期 新規HIV感染者とエイズ患者の人数

項目 4月-6月 1-3月 昨年同時期
新規HIV感染者数(人) 294 227 225
新規エイズ患者数(人) 146 107 115
合計数(人) 440 334 340
いきなりエイズ報告率(%) 33.2 32.0 33.8

表1.新規HIV感染者とエイズ患者

2013年第2四半期の新規HIV感染報告件数は294件で過去2位となりました。第1四半期比べて67件の増加、昨年同時期と比べて69件の増加となっています。

一方、新規エイズ患者は146件の報告で過去最多です。第1四半期から39件、昨年同時期から31件の増加となりました。

そしてHIVに感染したと報告された人の33.2%がすでにエイズを発症していました。(いきなりエイズ報告率)

更にエイズ動向委員会の岩本委員長コメントにもありますが、新規エイズ患者は年齢が上昇傾向にあります。これは平成24年のエイズ動向報告においてもすでに見られた傾向でありそれが今年も継続しているということでしょうか。

参考:『平成24年エイズ動向』

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・・2.2013年第2四半期 新規HIV感染者とエイズ患者の感染ルート


2-1)新規HIV感染者感染ルート

2013年第2四半期(4月~6月)の新規HIV感染者の感染ルートは以下の通りです。

感染ルート 件数 比率 (%)
異性間性的接触 48 16.3
同性間性的接触 216 73.5
静注薬物使用 0 0.0
母子感染 0 0.0
その他 1 0.3
不明 29 9.9
合計 294 100.0

表2.2013年第2四半期 新規HIV感染者の感染ルート

表2をグラフにしたものが図1です。


図1.2013年第2四半期 新規HIV感染者の感染ルート

図1をご覧頂いてお分かりのように、新規HIV感染者の73.5%が同性間の性的接触による感染です。全て男性で、女性による同性間の性的接触による感染はありません。

また、同性間、異性間を合わせた性的接触による感染が全体の90%近くを占めています。性的接触による感染がいかに多いかを示しています。現在の日本では血液感染や母子感染は極めてまれなのです。

2-2)新規エイズ患者感染ルート

2013年第2四半期(4月~6月)の新規エイズ患者の感染ルートは以下の通りです。

感染ルート 件数 比率 (%)
異性間性的接触 32 21.9
同性間性的接触 87 59.6
静注薬物使用 0 0.0
母子感染 0 0.0
その他 2 1.4
不明 25 17.1
合計 146
100.0

表3.2013年第2四半期 新規エイズ患者の感染ルート

表3をグラフにしたものが図2です。


図2.2013年第2四半期 新規エイズ患者の感染ルート

HIV感染者同様、新規のエイズ患者においても同性間性的接触が最も多い感染ルートとなっています。全て男性で、女性による同性間の性的接触による感染はありません。

異性、同性両方を合わせた性的接触による感染が全体の81.5%を占めています。

*HIV検査は保健所に行かなくてもあなたの自宅で可能です。

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・・3.2013年第2四半期 新規HIV感染者・エイズ患者年代別分布


新規HIV感染者とエイズ患者の年代別分布データをご紹介します。

4-1)2013年第2四半期 新規HIV感染者の年代別分布

年齢区分 件数 比率 (%)
10歳未満 0 0.0
10歳~19歳 2 0.7
20歳~29歳 83 28.2
30歳~39歳 105 35.7
40歳~49歳 62 21.1
50歳以上 42 14.3
不明 0 0.0
合計 294 100.0

表5.2013年第2四半期 新規HIV感染者の年代別分布

表5をグラフにしたものが図3です。


図3.2013年第2四半期 新規HIV感染者の年代別分布

表5、図3からもお分かりのように、新規HIV感染者は20代、30代が最も多くなっています。しかし、50歳以上にも全体の15%近い新規HIV感染者が存在しています。

このグラフからもHIV感染に年齢は関係ないことが分かります。高齢者ほどHIV感染に対する認識、危機感が不足しているのではないかと指摘されているところです。

4-2)2013年第2四半期 新規エイズ患者の年代別分布

年齢区分 件数 比率 (%)
10歳未満 0 0.0
10歳~19歳 1 0.7
20歳~29歳 14 9.6
30歳~39歳 29 19.9
40歳~49歳 44 30.1
50歳以上 58 39.7
不明 0 0.0
合計 146 100.0

表6.2013年第2四半期 新規エイズ患者の年代別分布

表6をグラフにしたものが図4です。


図4.2013年第2四半期 新規エイズ患者の年代別分布

このグラフはちょっと衝撃的ではないでしょうか。当サイトは運営開始から丸3年半になりますが、こんな衝撃的なデータは初めて見ます。新規エイズ患者は50歳以上が最も多く、全体の40%近くにも達しています。

このように50歳以上に新規エイズ患者が最も多い理由はHIV検査を受ける人が少ないためではないでしょうか。HIV感染イコールエイズだった時代ならともかく、現在はHIVに感染していることが分かればエイズ発症を防ぐことが出来ます。

高齢者のあなに少しでもHIV感染の不安があれば、いきなりエイズ発症前にHIV検査を受けて下さい。エイズ発症までの潜伏期間は近年短くなる傾向にあり、かつての7年、10年から2,3年でエイズを発症する事例が増えています。

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・・4.2013年第2四半期 都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数


各都道府県別の新規HIV感染者、エイズ患者の報告件数は以下の通りです。

区分 新規HIV感染者 新規エイズ患者
都道府県 1月-3月 4月-6月 累計 1月-3月 4月-6月 累計
北海道 5
5 203
3
5 130
青森県 0
1 44
0
1 25
岩手県 1
0 26
0
0 29
宮城県 1
1 103
2
3 72
秋田県 0
0 20
0
0 23
山形県 0
0 21
0
0 23
福島県 0
1 61
0
1 41
茨城県 4
5 497
1
1 299
栃木県 0
3 219
2
3 175
群馬県 3
2 160
3
2 124
埼玉県 7
9 444
3
4 301
千葉県 7
10 676
7
11 466
東京都 68
104 5,706
32
30 1,814
神奈川県 18
26 1,042
4
9 518
新潟県 2
2 80
2
1 53
山梨県 0
0 104
0
0 43
長野県 1
1 291
1
1 184
富山県 0
2 32
0
0 24
石川県 2
2 63
0
0 28
福井県 2
0 45
3
0 27
岐阜県 1
2 115
4
3 95
静岡県 8
6 363
5
6 181
愛知県 9
13 886
4
11 460
三重県 2
1 128
1
2 79
滋賀県 2
1 62
2
2 47
京都府 4
3 203
3
1 98
大阪府 36
49 1,880
5
17 603
兵庫県 9
9 328
3
12 189
奈良県 1
1 87
0
0 57
和歌山県 2
1 51
3
0 44
鳥取県 0
0 12
0
1 10
島根県 0
0 16
0
0 4
岡山県 4
0 92
1
1 62
広島県 7
4 178
5
3 84
山口県 1
0 51
0
1 17
徳島県 0
0 24
0
1 18
香川県 3
2 44
0
3 35
愛媛県 1
0 63
0
0 45
高知県 0
0 28
0
0 17
福岡県 7
13 363
5
3 171
佐賀県 1
4 21
0
0 12
長崎県 0
1 38
1
0 24
熊本県 4
1 67
0
0 46
大分県 0
1 36
0
2 21
宮崎県 0
2 31
1
1 24
鹿児島県 1
1 66
1
1 43
沖縄県 3
3 156
0
3 85
合計 227
294 14,932
107
146 6,824

表4.都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数

なお、このデータはあくまでも報告件数ベースであり、新規のHIV感染者、エイズ患者が報告された都道府県に居住しているとは限りません。例えば北海道に住んでいる人が東京に遊びに来てHIV感染が見つかれば東京でカウントされます。

表4から、新規のHIV感染者、エイズ患者の多い都道府県は、東京、大阪、神奈川、千葉、愛知などです。

また、あなたのお住まいの都道府県でHIV感染者やエイズ患者が少ないからといって、それはあなたがHIVに感染するリスクが少ないと言うことではありません。どうぞ誤解されないようにお気をつけ下さい。

*HIV検査は保健所や病院に行かなくても、あなたの自宅で可能です。

■「もしかして・・・」 HIV感染が不安なら迷わず検査。自宅でHIV検査が出来ます。

STDチェッカー TypeJ(男女共用)

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・・5.保健所などの抗体検査数


2013年第2四半期(4月~6月)に保健所や地方自治体の実施するHIV抗体検査を受けた件数は以下の通りでした。

◇2013年4月~6月の保健所などにおける抗体検査件数

時期 1月-3月 4月-6月 昨年同時期
件数(件) 29,011 31,307 33,266

表8.保健所抗体検査数(保健所以外の自治体が実施する検査を含む)

ご覧のように、前回に比べると2,296件増えています。逆に保健所におけるHIV検査の相談件数は33,013件から32,682件に減っています。

当サイトで何回も記事にしているように、早期のHIV検査は救命的検査であり、エイズ発症前にHIV感染が分かればエイズ発症を防ぐことも可能です。

あなたに自覚症状がなくてもHIV感染の不安や心当たりがあれば、早期のHIV検査をお勧め致します。

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・・6.献血件数、及びHIV抗体検査陽性件数


2013年の1月~6月に献血を受けた件数、及びHIV陽性が発見された件数をご紹介したいと思います。

◇2013年1月~6月の献血件数

時期 献血件数 HIV陽性件数 10万人当り
件数(件) 2,611,526 37 1.417

表9.献血件数とHIV陽性件数

献血におけるHIV陽性率はここ数年減少傾向にあるようです。献血におけるHIV陽性率は潜在的なHIV感染者の数と相関関係にあると言われていますがどうでしょうか。

なお、献血をHIV検査代わりに使うのは非常に危険です。もしもあなたにHIV感染の不安があれば、献血ではなく保健所や病院で検査を受けてください。

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・・7.まとめ


冒頭ご紹介したように、2013年第2四半期(4月-6月)のデータは次の4点が特徴的でした。

1.新規HIV感染者が過去2位、新規エイズ患者は過去最多であった。

2.HIVに感染していると報告された人の33.2%はすでにエイズを発症していた。(いきなりエイズ)

3.HIVに感染した人の87%は性行為によって感染しており、そのうち約80%は男性同士の性的接触によって感染している。

4.新規エイズ患者の約40%は50歳以上であり、年齢が上昇している。

仮にあなたがHIVやエイズにあまり感心がなくても新規のHIV感染者とエイズ患者は増え続けています。あなたにとっても決して他人事ではあり得ません。

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■HIVと最も重複感染が多い梅毒、B型肝炎。症状がより重症化することがあります。

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