1989年から2010年までのHIV感染者の病変データをご紹介します。

1990年代半ばまで、HIV感染は致死的疾患でした。感染からの平均余命はわずかに
7年と言われていたのです。

しかし、1997年頃から始まったHAARTと呼ばれる多剤併用法によって、死亡者は劇的に
減少しました。

抗HIV医療によって免疫力の回復が可能になったためです。

では、HIV感染者が病変によって死亡した件数の推移をグラフでご覧下さい。

◆HIV感染者の病変死亡者

グラフをご覧頂いてお分かりの通り、HAARTが始まった1997年頃を境にして死亡者が
減少に転じています。

今やHIV感染は致死的疾患ではなく、25歳で感染した場合の平均余命は40年と言われて
います。

なお、このグラフはエイズ動向委員会の報告データを管理人がグラフ化したものです。

また、死亡者の報告は、1989年から1999年3月31日までは全数報告であり、1999年
4月1日からは任意報告となっています。

これは1989年に施行されたエイズ予防法によって病変報告が義務付けられていたのが、
1999年に新感染法に移行したことに伴い、任意報告となりました。

従って、同年以降はHIV感染者の病変死亡が全数報告されている訳ではありません。

あくまでも任意報告分の集計です。それにしてもHIV感染者の死亡者が激減したことは
間違いありません。

では、次にHIV感染者の病変死亡者を年代別に見てみましょう。

◆HIV感染者年代別病変死亡数

グラフのように、全報告件数280件のうち、45%にあたる126件が50歳以上となって
います。

HIVに感染する年代のピークは30代後半から40代前半なのですが、潜伏期間と
治療期間を経て50歳以上で死亡するケースが最多となっていると思われます。

今後、HAARTによってHIV感染者の寿命が延びたことから、感染者が高齢になった
ときの医療体制が大きな課題と言われています。

以上のように、HIV感染による死亡件数は減少しています。しかし、当然ながら早期の
HIV検査によって感染を早く見つけ、エイズ発症前に治療に入った方がよりその後の
経過は良好です。

早期発見、早期治療は医療の大原則であり、HIV感染症もまた同様です。

*私がHIV感染の不安に悩んだとき自宅で使った検査キットです。

・STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)