献血でHIV感染が分かるのか?この問題に一応の結論が出ました。

当サイトでは開設以来ずっと「献血でHIV感染が分かるのか?」という問題を取り上げてきました。そして次のように4本の記事を載せました。

●献血でHIV感染が分かる? 2010年2月26日

●献血でHIV感染を教えないわけ 2012年2月14日

●献血ではHIV陽性を教えない 2012年4月26日

●献血によるHIV告知の実例 2012年6月22日

この4本以外にも数本の献血とHIV関連記事がありますが、主にはこの4つです。

当初、

「献血ではHIV感染については教えない。」

とする記事を掲載していました。どの資料を見ても教えないとするものばかりだったのです。ところが、途中から記事の内容が変わってきました。

どうやら血液センターでは担当者の個人的判断によってHIV感染を告知しているらしいことが分かりました。ただし、全ての血液センターがHIV陽性者に対して告知しているのかどうかは不明です。そしてその告知の仕方も保健所や病院での告知とは違い、必ずしも本人への配慮が十分とは言えない告知もあることが分かりました。

これらの記事の情報源は素性のしっかりした、HIV感染者、エイズ患者支援団体が発行する印刷物でした。その印刷物の中で、血液センターから告知を受けたご本人が体験記を書かれており、信ずるに値るする情報と判断しました。

ここに至って、

「献血ではHIV陽性を教えることもあるが、保健所などのHIV検査の代わりにはならない。」

と結論づけました。むろん、献血をHIV検査代わりに使うことの危険性も再三記事にしてきました。

そして新たに、献血でHIV陽性告知を受けたご本人が運営するブログを見つけました。このブログを読むに至って、私が3年間にわたって調べていた、「献血でHIV感染が分かるのか?」という疑問は一応の結論を得たと考えています。

◇あるブログに書かれたHIV陽性告知

そのブログは2006年の11月に開設され、現在もなお更新中です。足かけ6年もの間更新が続いているりっぱなブログです。運営者さんは2006年11月のある日、出勤途中に新しくできた血液センターで「献血お願いします。」と声をかけられ、軽い気持ちで献血します。

運営者さんは当時38歳の女性であり、生まれて初めて献血をしたのです。そして、献血から10日後、突然血液センターから呼び出しの電話がかかります。

不安を抱えたまま血液センターに出向いてみると、そこで思いもよらぬHIV陽性の告知を受けることになります。運営者さんは告知を受けたときの様子を生々しく、克明にブログに書かれています。

その記事を読むと、それがウソ偽りのない真実であることがすぐに伝わってきます。やはり血液センターではHIV陽性を告知することがある、そう確信しました。


◇それでも献血はHIV検査の代わりにならない

このブログを読んだり、先にご紹介した体験記を読んだりして思うことは、

「それでもやはり、献血はHIV検査の代わりにはならない。」

ということです。

血液センターは輸血用の血液を集めることが仕事であって、HIV検査は輸血の感染リスクをなくすために行う手段に過ぎません。献血者がHIVに感染しているかどうかを検査することが目的ではないのです。ここが保険所や病院と決定的に違う点です。

大変表現が悪いのですが、血液センターにおけるHIV陽性告知は正規業務ではないと思うのです。実際に告知を受けた方の体験記を読むと、保健所や病院での告知とかなり差があるように感じました。

ハッキリ言って、プライバシーの保護や、本人への精神的なケアが十分とは言えない、傷つけてしまうケースも見られます。

私が調べた限りでは、献血におけるHIV告知はすでに確認検査を終えた、最終的な告知です。保健所のスクリーニング検査の告知とは違います。告知された時点でHIV陽性が確定しています。それだけに本人への十分なケアが必要だと思うのですが、実際は配慮が足りないこともあるようです。

何度も繰り返しますが、

●献血でHIV陽性と分かった全ての人に対して告知が行われているかどうか不明である。

●実際に告知を行う場合でも、保健所や病院と同じような配慮をもった告知ではないケースもある。

この2点をもって、

「献血ではHIV陽性を教えることもあるが、保健所などのHIV検査の代わりにはならない。」

当サイトではこのように結論づけたいと思います。



◇献血についてハッキリ言えること

「例えどんな理由、事情があろうとも、献血をHIV検査代わりに使ってはいけない。」

ということはハッキリしています。そもそもなぜ血液センターがHIV陽性を教えないのか、その理由に戻って考えれば、

「輸血用の血液がHIVで汚染されるリスクを可能な限り排除するため。」

であり、HIV陽性の場合の告知方法うんぬんによらず、献血をHIV検査代わりにしてはいけないのです。むろん、受検者自身のためにもなりません。なぜなら、先に説明したように全てのHIV陽性者に告知している保障はなく、しかも仮に告知があってもフォローが十分とは言えない可能性があります。

ゆえに、もしもあなたにHIV感染の不安や、感染の心当たりがあるならば、必ず保健所か病院でHIV検査を受けて下さい。決して献血を利用しようと考えないで欲しいと思います。

そして、この記事をもって当面、献血とHIV感染の記事はお終いにしようと思います。もう十分書き尽くした、調べ尽くしたと思っています。むろん、新情報が出てくればそのときにまた考えます。

なお、本文の中でご紹介したブログですが、「エイズ闘病記」で検索してみてください。すぐに見つかります。該当サイトの迷惑になるといけないので、あえてブログ名やURLは記載しません。

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