献血によるHIV陽性の告知について、ある実例を知ることができました。

当サイトでは「献血でHIV陽性が分かるか?」というテーマでいくつかの記事を載せてきました。現在までの当サイトの結論としては、

「HIV陽性が判明した献血者に対して、血液センターより何らかの告知が行われているケースもあるようだが、決してそれはHIV検査の代わりになり得るものではない。」

ということです。すなわち、

●HIV陽性者全員に、確実に告知が行われているかどうかは不明。

●どんな形で告知が行われているのか不明。個人情報の保護や心理的なケアが配慮されているのか不明。

つまり、一部にHIV陽性を告知していると思われる事実が見つかったのですが、それでも日本赤十字の基本原則は、

「HIV検査の結果は教えない」

なのです。このため、どこまでいっても告知の実体は憶測の域を出ませんでした。


・・◇告知を受けた当事者の話


しかしここにきて、私は献血でHIV陽性が分かり、実際に血液センターから告知を受けた人の手記を読むことが出来ました。その資料は印刷された小冊子なのですが、市販はされていません。HIV陽性者を支援する団体がネット上で希望者にのみ販売している小冊子です。

その小冊子の全てが献血に関する記事ではなく、ごく一部に紹介されています。HIV陽性の告知を受けたときの様子を本人が語ったコーナーの一部です。

小冊子の発行元は素性のしっかりした団体であり、内容も極めて正確、科学的、医療的で信頼するに十分足りうるものです。私は当サイトでその団体名や小冊子の購入方法を載せようかどうしようか迷ったのですが、万一迷惑をおかけするようなことにでもなったら本意ではないので伏せることにしました。

そこに書かれた複数の手記から、次のようなことが分かりました。

1.告知は血液センターから呼び出しを受け、献血会場で聞いた。

2.血液センターでは本来、HIV陽性の結果は絶対に教えない。あくまでも例外的に人として、医師として教えていると立場を説明された。

3.告知内容、告知方法は必ずしも親切・丁寧ではなく、あくまでも仕方なく告知している、という雰囲気があった。

4.初めから検査目的で献血を受けたのではないかと責められた。


こんな内容が語られています。こうした本人のお話から分かることは、

●HIV陽性の告知は血液センターとして行っているのではなく、担当医師の判断で行っている。

●告知の方法は担当者によってまちまちであり、精神的ケアが必ずしも十分とは言えないケースもある。

ということです。まさにこれは冒頭で当サイトが想定した内容に極めて近いものです。ということは、やはり

「献血はHIV検査の代わりにはならない」

ということです。


・・◇それでも献血はHIV検査の代わりにはならない


あなたがHIV感染を不安に思い、献血を受けて運悪く陽性だったとしても、必ず告知される保証はありません。仮に告知を受けても心理的なケアまで期待することは出来ません。あなたは「本来の仕事ではないけど・・・」と思っている血液センターの担当者に告知されるのです。あなたがどんな扱いを受けるか、それはその担当者次第です。

でも、だからといって血液センターや担当者を責めることはできません。元々HIV陽性の告知はしないというのが建前なのです。本来の業務外であれば告知のマニュアルもないし、告知方法の教育も受けていない可能性大です。ただ、黙っていればあなたが数年先にいきなりエイズを発症するリスクが高いから教えてくれているのです。

むろん、こうした対応は初めからHIV感染を不安に思って献血を受けた人に限りません。自分がHIVに感染しているなど、全く想像もしていなかった人もいるでしょう。

つまり、HIV感染が不安だと思って献血を検査代わりに利用するのはもっての他ですが、少しでもHIV感染の可能性がある人はHIV検査を受けるべきだということです。あなたにその積りがなくても血液センターでは必ずあなたの血液をHIV検査するのです。万一HIV陽性なら、あなたの元へ血液センターから呼び出しがくるかも知れません。それは決してあなたの本意ではないでしょう。

むろん、HIVに感染していないことが一番いいのですが、運悪く感染していたとしても現在の抗HIV医療ではエイズ発症を防ぐことが可能です。それだけにHIV陽性の告知は重要です。告知にショックを受けて自殺を図る人が現実にいます。

医療の専門家でもなく、ただの素人の私ごときが深く突っ込んだことをあれこれ意見することは適当ではないかも知れません。ただ一点、あなたにHIV感染の不安があるならどうか献血に行かず、保健所に行って欲しい、それも出来るだけ早く、そう願うだけです。

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