今更ですが、「HIV検査」と名のつく検査の全体を丸ごと見て頂きましょう。
実は最近、国立感染症研究所の資料で、「病原体検出マニュアル」と言うものをネット上で見つけました。何と全部で1469ページもある大作です。
このマニュアルの中でHIV検査についてもかなり詳しく解説されています。まぁ、正直なところあまりに専門的過ぎて素人の私に全部を理解するのは難しいです。
作成年月日が平成15年12月9日になっているので、ちょっと古い資料ではあります。もしかしたらその後の検査技術の進化によって現在では古くなった記述が含まれているかも知れません。
しかし、HIV検査の全体像をつかむのが目的なので細部はこの際問題外としてご覧頂ければと思います。
ではさっそく、「HIV検査」と呼ばれるものの全体像をご覧頂きましょう。文章だけでは分かり辛いので図も用意してあります。(文字が小さくてすみません!)
◇血清診断法
あなたの血液を採取してその血清からHIV抗体や抗原を調べる検査方法です。スクリーニング検査と確認検査の2種類があります。
1.スクリーニング検査
あなたが保健所や病院でまず最初に受ける検査がこのスクリーニング検査です。HIV感染の可能性を振いにかける検査です。ここで陰性になればHIVに感染していないことが確定しますが、陽性の場合はまだ確定しません。
1-1)HIV抗体検出
①セラチン粒子凝集法(PA法)
当サイトでもご紹介しているHIV検査キットがこのPA法です。
②ラテックス凝集法
③イムノクロマトグラフィー法(ICA法)
検査結果が1時間ほどで分かる即日検査に使われている方法です。
④酵素免疫測定法(ELISA法)
1-2)HIV抗原・抗体検査
①酵素免疫測定法(ELISA法)
第四世代のHIV検査と呼ばれている検査方法です。HIV抗体だけでなく抗原まで検査することから、ウインドーピリオドを短くすることが出来ます。ただし、抗原検査は検査出来るのがHIV-1のみであるため、必ず抗体検査とセットで使われます。
2.確認検査
スクリーニング検査で陽性になったとき、この確認検査で本当にHIVに感染しているかどうか確認します。この検査で陽性になればHIV陽性が確定します。この検査で陰性になればスクリーニング検査の陽性は偽陽性だったことになります。
2-1)ウエスタンブロット法(WB法)
2-2)イムノブロット法
3.その他
3-1)HIV抗原の検出(p24 Ag)
①酵素免疫測定法(ELISA法)
◇病原体の検出法
1.ウイルス分離培養(共培養法)
2.遺伝子検査
①PCR法によるウイルスDNAの検出
現在、最もウインドーピリオドが短いとされているNAT検査がこの検査方法です。
②HIV-1 RNA量の測定
RNA量はCD4数と並んで抗HIV治療の重要な指標となります。
③HIVの遺伝子型(サブタイプ)判別検査
④HIV-1の薬剤耐性遺伝子検査
特別新しい情報ではありませんが、当サイトで個別に説明してきたHIV検査を全体像が分かるようにまとめてみました。
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